認定資格の取得方法


はじめに


キャリアカウンセラーとして、クライエントのキャリア形成支援に携わりたい!
こんな思いを抱かれる方々が年々増えています。
キャリア・コンサルタント(キャリアカウンセラー)は、名称/業務独占資格ではありませんので、 キャリア形成支援を行なう上で「キャリア・コンサルタントやキャリアカウンセラー」と名乗ることは、どなたでも出来ます。



資格の区分は、「国家検定」と「民間資格」の2つ


「一定の倫理や理論体系に基づき、キャリア形成支援の知識と技能を得たい」と考えるなら資格の取得を行うことが有効となります。
現在のところ、2008年より国家検定として「キャリア・コンサルティング技能検定」が始まりましたので、民間資格と併せて大きく2つに分かれます。
また、民間資格は、厚労省指定による各団体(私企業・NPO等)による実施と厚労省指定外のモノの2つに分かれます。

一部の民間団体においては、「団体認定の付与資格は、国家検定とは別の内容である」と独自性を打ち出しているところもありますので、実際に学ぶ内容について部分的な違いがあります。

キャリア・コンサルタント(キャリアカウンセラー)を目指す際の資格取得は、ご自身のキャリア形成につなげられる最善な形になるように、 先ずは資格取得の目的を明確にして、国家資格・民間資格の比較や各講座の学び方・実施場所・時間・費用・資格取得後のアフターケア状況等々の 検討と詳細の確認を行い、ぜひとも熟考してより良い判断をしてみて下さい。




国家検定 キャリア・コンサルタント技能検定について


「キャリア・コンサルティング」職種は、技能検定職種のひとつとして平成20年2月27日付けの政令改正に続き、 同年2月29日付けの省令改正によって、技能検定試験(国家検定)の対象職種となりました。
試験の実施は、特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会が、平成20年9月に「キャリア・コンサルティング職種 の指定試験機関」として 厚生労働大臣から指定を受け実施しています。

  ●特定非営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会HP
  ●キャリア・コンサルタント技能検定サイト

※技能検定は厚生労働大臣が法律(職業能力開発促進法)に基づいて実施し、労働者の技能を検定し、  公証する制度で、「国家検定」と位置づけられています。

試験は、キャリア・コンサルタントの技能と知識を問うもので、1.学科試験 2.実技試験(A.論述 B.面接<ロールプレイ>)の3段階で行われます。
試験に合格すると試験等級に応じて「キャリア・コンサルティング技能士」の称号が付与されます。

2008.12.31日現在に於いて、キャリア・コンサルタント技能検定用のテキストの発行や試験対策講座等の実施はまだありません。 が、厚労省指定の各団体のなかでは既に同講座開設のインフォメーションを出されたところもありますので、今後の動きに注目したいところです。

国家検定の資格取得を目指すためには、

1.独学等により受験
2.民間資格を取得後に受験(厚労省指定機関:学科試験免除の特例あり 指定外:特例なし)

の2つが描けます。

特に厚労省指定の各団体の民間資格保有者(標準レベルキャリア・コンサルタントと云う)は、 同協議会が実施する特例講習(1日)を受講し、修了した場合、技能検定試験2級の学科試験の全部の免除を申請(試験免除基準)することができます。


※以下に続く情報は、国家検定を目指す上で「受験免除の特例」を受けられる、厚労省指定の各団体の情報を基本としています。



民間の「キャリア・コンサルタント」資格取得の目的


資格取得を目指す方の目的として、


  ● 一定の体系的な理論や知識、キャリアカウンセリング実践スキルを身に付けたい方
  ● 仲間作りや将来のブレインワークを行いたい方
  ● 資格取得後に各団体からの活動支援を期待する方(情報提供・就職先斡旋等) etc

の目的を持つ方は、各団体・機関(一覧参照)が実施する講座を受講し、資格認定試験を受ける必要が高い
かと思われます。


  ● 人事や労務管理、総務関連業務等への実務反映を行なう
  ● 他の資格とのダブルライセンスを描く(ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 etc)
  ● 自己啓発の一端として etc


の目的で資格取得を目指す方もいらっしゃるかと思います。
資格試験の内容は、非常に幅広い知識が必要となるため、知識活用の汎用性は高いといえます。
反面、資格取得だけでは、直接的にカウンセリング実務に役立てるのは難しいともいえます。



厚生労働省指定「キャリア・コンサルタント」認定試験について (厚生労働省発表)


平成14年8月20日 厚生労働省発表(厚生労働省職業能力開発局 育成支援課キャリア形成支援室) の
「キャリア・コンサルタントに係る試験のあり方研究会」報告書について において、

「現下の厳しい雇用失業情勢の下、求人と求職の効果的なマッチングや個人主導のキャリア形成を進める上で、キャリア・コンサルティングの重要性が増している。
こうした中で、これを担うキャリア・コンサルタントの養成が求められており、官民双方において推進策を展開していくこととしている。」 と発表されました。

1. 報告書の概要
2. 報告書本体(詳細)

これを受けて、各団体・機関(一覧参照)が「キャリアコンサルタント資格」の認定試験の実施を行なっています。

※ 各報告書は、種々の詳細が記述されていますので、資格取得を目指す方において、一読する価値は相当に
  高いと思います。



認定資格試験の概要


資格の分類

キャリアコンサルタント(俗称:キャリアカウンセラー)資格は、厚生労働省指定の民間認定資格となります。

※ キャリア形成支援をビジネスとして実施したり、キャリア関連の会社組織に就職する場合、上記の資格がなく
  ても事業活動(個人・法人)を行う事は可能です。

資格名称

試験の呼名は、認定機関によって違いがありますが、概ね下記のような呼び方になっています。

 ● キャリアコンサルタント
 ● キャリアカウンセラー
 ● CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー) 等

※ 認定団体・機関毎により呼称(試験名称を含み)が違いがあります。

厚生労働省指定「キャリア・コンサルタント」資格試験実施機関

認定資格試験は、キャリア形成促進助成金(職業能力評価推進給付金)対象指定試験として、厚生労働省より
指定された各団体・機関によって実施され、現在、厚生労働省の認定団体・機関は、全国に11あります。
さらにその下部団体(組織)として、各団体・機関が作成した認定済みのカリキュラムやテキストを使用し、
ビジネススクール等で講座が実施される場合もあります。
この場合、講座修了により、各団体・機関の認定資格試験の受験資格が付与されます。

各団体・機関の選び方としては、地域・活動内容/規模・資格取得目的・資格取得後のケア状況 等々を総合的に勘案し、 時間やお金とのバランスも考慮しながら、取得方法と併せて決定することが最善かと思います。

資格取得の方法と費用

資格取得のための方法(学び方)としては、下記の通りとなります。

1. 通信講座
2. 通信講座+スクーリング
3. 通学

諸費用は、通信講座の場合で約4万円前後、通学の場合、受講する内容にもよりますが、
概ね25万円〜50万円(受験料・還付金を含めず:平均30万円前後)位かと思われます。
教育訓練給付制度の対象となっているものが殆どですので、詳しく確認することをお勧めいたします。

※ 通信講座の受講だけでは、資格試験の受験資格を与えられず、関係知識取得の勉強のためのみにある
  と考えた方が良いかと思います。
※ 給付金の有無や、実施場所、団体特性(取得後のケア)等々の諸条件を良く踏まえ、諸々を決定する
  ことが望ましいかと思います。
※ 諸費用の設定は各団体・機関によってまちまちとなりますので、詳しく確認してみてください。

※ 教育訓練給付制度について

資格試験の概要

各団体・機関によって、資格試験の受験資格要綱・試験内容に違いがあります。
団体によっては、他の資格と併せてダブルライセンスで該当資格を取得する場合、学科試験免除等の処置を講じているところもあります(産業カウンセラー協会 等)。

認定資格試験の受験要綱としては、各団体・機関が指定する講座の終了(下部組織の場合も含む)が絶対条件となり、 付加条件として、社会経験年数や実務経験の有無等が求められています。

認定資格試験は、「1.筆記試験 2.実技試験」の2つとなり、両方の試験の合格を以って資格取得となります。



● より詳細については、ご検討の対象となる、各団体・協会のHP等でご確認をしてみてください。


● 厚生労働省指定キャリアコンサルタント講座実施先の一覧はこちらへ



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